股関節の症状について
変形性股関節症
《病態》
女性に多く、その原因は臼蓋形成不全や先天性股関節脱臼に起因するものがほとんどですが、近年の高齢化社会により特に明らかな原因となる疾患がなくても発症する人が増えてきています。
《症状》
関節痛と機能障害(可動域の減少)、疼痛の箇所は鼠蹊部痛・臀部痛・股関節外側の痛みと多岐にわたります。機能障害として多いのは足の爪が切りにくくなったり、靴下がはきにくくなったりと、関節の可動域制限が起因するものが多くみられます。
《リハビリ》
当院では可動域制限の予防や股関節周囲筋・骨盤周囲の筋力を向上することにより股関節・体幹の安定性を向上させることで、動作時の疼痛の軽減を図ります。
臼蓋形成不全
《病態》
股関節の骨盤側の受け皿の部分が先天的に浅い状態で、小児期にはあまり問題にならないことが多いようです。成人期においては変形性股関節症の前駆症状ととらえる場合も多くケアが必要になってきます。股関節の大腿骨側の『骨頭』と骨盤側の『臼蓋』の位置関係が非常に大事で、この位置関係が悪いと痛みが出現しやすいように思います。
《リハビリ》
当院では理学療法士が股関節のアライメント(骨と骨の位置関係)を評価し痛みの出にくい位置で動けるようにトレーニングを行っていきます。